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二人の時間 ④ 【首輪でお買い物Ⅱ】

零時がまわり、まだ鬼畜様のおちんぽをしゃぶったり、お話ししたり、お酒を飲んだりしていました。

しばらくして1時半ころ、鬼畜様が「アイスが食べたくなったなぁ~買ってきて。」と仰いました。

「はい。」と返事をして、どんなアイスが食べたいのかお伺いして、

首輪はそのまま当たり前のように着けて出ました。




さきほど買い物に来たときより、夜も深まり、待ちの中にいるひとの雰囲気も違います。

繁華街の交差点の信号は、もちろん夜中でも点滅ではありません。

歩道の信号が赤なので、青になるのを待っていると、

私が向かう先に、コワモテのお兄さんが4人、お店の前に見えました。

私はそこを通って、店内に入らないといけません。

ちょっと怖いな。。。なんであんなところにたむろっているんだろ。。。と思いながらも、

堂々と歩いて前を通ることにしました。





青になり、交差点を渡ってくる私の姿に気がついた、ひとりのお兄さんが、

じっとこちらを私を見ています。

危険を感じました。 なにかアクションが起こりそうで。

でも、前を通らなくてはいけません。

今度はローターも入っていなかったので、堂々を闊歩して通過しようとしました。




通過しようとした瞬間、そのお兄さんは私の顔を見ながら、

自分の首に手を当て、横に滑らせながらにっこりほほ笑んだのです。

首を切るようなポーズ。。。

「あっ。。。 首輪のことだ。」と思いました。

余計怖くなって、早くお店に入ろうと急ぎ足で。

怖くなって、コートのポケットの中にある電話に手がのびました。

鬼畜様に電話しようかな。。。と、思いました。

でも、状況が悪化する気がしてやめました。




店内に入ったものの、買い物をしたら、また出なくてはなりません。

買い物どころの気分じゃなくて。。。

こんな怖い思いをしてる時に、こんなにかわいらしいアイスを買うなんて。。。

ねるねるアイスを買おうとしていたのです笑。

そんな状況のギャップに、少し自分で笑いそうでした。




勇気を出して自動ドアを出ました。 

堂々と歩きだし、お兄さんと目が合っても逸らさずに。

そしたらお兄さんはニコっとだけしました。

私はほっとしました。 声をかけられたらどうしようかと思いました。





部屋に戻り、そのときの事情を鬼畜様に話すと、

「なんだよ俺に電話すればよかったのに。」と仰いました。

助けに来てくださったかもしれません。

でも、あそこでの大げさな行動は、逆にその男性達を刺激すると思いました。

電話しなかったのは、判断に間違いなかったと思いました。




終わって見れば笑い話しで

「もう~怖かったのですよ~。」

「首輪を見て、お前の事を、そっちの世界のヤツだと思ったんだろ?その男も。」

「はぁ~~~怖かった。」

などと笑いながら。

鬼畜様は、ねるねるアイスを、ねることなく食べました。笑





首輪を着けての、夜の危険なお買い物も、

スリリングな良い思いでになりました。





  ・・・・・・ ⑤へと続く ・・・・・







元嘘月
Posted by元嘘月

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